地面師の暗躍か

今日の午後に報道されたニュースで、不動産大手の会社が土地の取引で60億円以上という巨額の被害があったというニュースが流れた。

都内の土地取引に関わる事件で、土地の広さは2000平方メートル、600坪程の大きな土地だ。23区内なら分譲マンション用地として使えるし、駅近ならオフィスビルとしても最適であろう。驚いたのはその価格だ。60億円以上という眩暈がするような価格で、取引価格の大半だという。今年4月に取引契約を完了し、6月に上記の購入価格の大半を支払ったとされる。その後、法務局において所有権移転仮登記を行おうとしたところ、書類に不備があり、申請が却下になったという。

担当者の気持ちを察すると死にたい気分であろう。何故、所有権移転仮登記が不受理になったというと、売り手側(土地の所有者)の提出書類に真正ではないもの、つまり偽造されたものが含まれていたということらしい。これがただの間違いであって欲しいが、すでに捜査機関に相談しており事件化している模様である。

同様の事件は赤坂の土地を舞台にした詐欺事件も記憶に新しい。その土地は赤坂駅近くの駐車場になっている土地で、約5億円で売買契約が行われたが、これも同様に真正ではない書類があったとして所有権移転仮登記が却下されている。この土地はホテル業者が都内の不動産業者に土地探しを依頼し、契約の直前まで売主との接触が無かったとされている。どうしてこういう事件が起こるかというと、「地面師」の暗躍だ。地面師は土地・建物の契約や登記書類に精通し、本来の売主である人物に成りすましして買主と接触する。売主、つまり地主、所有者と買主は接触を控え、本来の買主と間に入っている不動産業者とのやり取りで契約までこぎつけている。

本当なら地主、所有者と買主が直接交渉すればよいのだが、間に数社の不動産業者が絡んでくるからこういったことが起きる可能性が高くなる。振り込まれたお金もすでに洗浄され、取り返すことはとても難しい。

こういう事件を防ぐには、我々のような探偵業者を使う事も一つの手だ。売主に成りすましている可能性があるのか?ないのか?売主の動きは?間に入っている不動産業者は信頼できるのか?どこに住んでいる?業暦は?犯罪歴は確認出来るか?

色々な側面から調査し、その結果を待ってからでも遅くないのではないか?ということ。63億円という取引はおそらく取り扱い銀行の支店内で行われていると思うが、通常そこに売主が現れているはずだ。契約後の売主の動向、帰り先は?などできる事はたくさんあったはず。目先の利益も大事だが、リスクに対する経費も目先の中に入れて欲しい。

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